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風の音づれ Vol.171 【6年生】家庭科~トートバッグづくりで見えた子どもたちの成長〜

 今回は、6年生の家庭科の授業で行われている「トートバッグづくり」の様子をご紹介します。

身近な生活用品を自分の手で作り上げるこの単元は、道具の扱い方や裁縫の基礎技術を学ぶだけでなく、手を動かしてものをつくる楽しさや、工夫することの大切さを学ぶ機会となっています。

試行錯誤しながら思い出す裁縫の基本 

 作業はまず、布地を正確に合わせ、ズレを防ぐための待ち針を打ち、本縫いに備えて「しつけ糸」で縫い留めていく工程からスタートしました。

裁縫道具を扱うのは久しぶりということもあり、作業の冒頭では「玉結び」や「玉止め」といった基礎的な手技の手順を思い出すことに苦戦する姿が見られました。手芸の基本動作は、しばらく触れていないと指先の感覚を忘れやすいものです。

しかし、ここで印象的だったのは、子どもたちの主体的な姿勢でした。

単に「できない」と教員を頼るのではなく、教科書の手順図をじっくり読み返したり、指先の動きを観察し合ったりしながら、記憶を手繰り寄せるように一つひとつの工程を自分たちの力で確かめていました。

 一針一針、丁寧に向き合い、指先に集中して縫い進める時間には、普段の学習とはまた違った学びがあります。 

感覚を取り戻した子どもたちが周囲にコツを共有するなど、自然と教え合う姿も見られ、 教室全体に「時間をかけてでも丁寧に仕上げよう」という温かくも真剣な空気が流れていました。

思い出しながら進めるため、進度は決して速くはありません。しかし、妥協せずに自分の手と頭を動かし続け、一歩ずつ完成に近づけていくこのプロセスこそが、自分で考えて取り組む力や、やり遂げた時の達成感につながります。 一つの作品が育む自信と主体性がそこにはありました。苦労や試行錯誤を重ねて作り上げて完成したトートバッグは、単なる実用品にとどまらず、子どもたちに「自分の力でやり遂げた」という達成感や自信を与えてくれることでしょう。 

一人ひとりの想いと努力が詰まったトートバッグが、どのように仕上がるのか、完成がとても楽しみです。