開智所沢小学校 校長

加藤 邦彦

 所沢の地は、商業地・住宅地と豊かな自然が共存しているところです。また、日本最初の飛行場が建設された航空発祥の地といった、さまざまな歴史を積み重ねているところであり、子どもたちの知的好奇心が広がる環境となっています。

 子どもは本来、「こんなことを知りたい、調べたい。こんなことが出来るようになりたい。」という意欲を持ち、自分を高めたいと願っている存在です。

 また、さまざまな可能性の種・芽を持っている存在です。芽が出ていて大きく育とうとしていることに本人も周りも気が付いているものもあれば、奥底にじっと静かに眠っていて誰にもまだ知られていない種もあります。

 今出ている芽を育てることや、可能性の種を発見することには、エネルギーを使います。そのためのエネルギーは、周りの大人たちからの支援によって子どもに蓄えられるものもあれば、子どもたちの内部から作られ蓄えられるものもあります。自らの問いを解き明かそうとする探究を通して、学びの楽しさを改めて知り、次の学びにつなげていく中で、子どもは自走できるエネルギーを作り蓄えていきます。

 自分の夢を描き、自分の人生を歩むことだけでなく、お互いを尊重し皆で心豊かな社会をつくっていくことにつなげる学びの場が、開智所沢小学校です。

名誉学園長

大村 智

ノーベル生理学・医学賞受賞(2015年)薬学博士・医学博士/北里大学特別栄誉教授/女子美術大学名誉理事長/日本学士院会員/瑞宝重光章/文化功労者/Hamano Umezawa Memorial Award 他多数受賞

人間は長い歴史のなかで自然から学び、その恵みを利用して生活を豊かにしてきました。一方で地球そのものが持つ「生み出す力」を弱めるようにもなってしまいました。これは人類の存亡にかかわる問題です。21世紀に生きる若者は、人類が直面している諸問題の解決に勇気を持って進んでいただきたい。そのためには一人の人間としてのしっかりとした基礎づくりが必要です。毎日の地道な観察や体験を通して、あるいは様々な文化に広く触れることで、柔軟で豊かな想像力、物事を見極める洞察力、そして知識や技術を生かす応用力を身につける一方、「人を敬愛する、報いる、助ける」といった人徳を高めていただきたいのです。