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風の音づれ Vol.154 【3年生】〜社会 “まち探検” の学び〜

 小学3年生になると、「社会」と「理科」の学習がスタートします。
新学期が始まると、3年生の子どもたちは口をそろえて、「社会が楽しみ!」「理科早くやりたい!」と、目を輝かせながら話してくれました。 そんな3年生の社会で最初に行う学習の一つが、「まち探検」です。


 実は、子どもたちは2年生の時にもまち探検を経験しています。 その時は、 「ここに公園がある!」 「畑がいっぱい!」「こんなお店があるんだね!」といったように、“町に何があるのか”を観察することが中心でした。IB-PYPのKey Conceptでいうと、「Form(形)」の学習です。しかし3年生では、学びがさらに深まります。
「なぜそこに畑があるの?」「どうして建物が多い場所と少ない場所があるの?」 「それによって、人々の暮らしはどう変わるの?」といった、“理由”や“つながり”まで考えていきます。これは、Key Conceptでいう「Function(機能)」や「Connection(つながり)」の視点です。
今回は、そんな3年生の社会科の学習をご紹介します。

 

まずは「東西南北」を知ることから

 まち探検の前に、子どもたちは「東西南北」の学習を行いました。
社会科では、「どこに何があるのか」を位置関係で考える力がとても大切になります。方角を理解することで、「学校の北側には畑が多い」「南側には建物が多い」といったように、地域の特徴を整理して考えられるようになるのです。子どもたちは学校の4階へ上がり、窓から見える景色を観察しました。
「角川ミュージアムが見える!」 「茶畑がある!」 「大きな煙突を見つけた!」
普段見慣れている景色でも、高い場所から見ることで、新しい発見がたくさん生まれていました。

さていよいよ探検当日です。
子どもたちは事前に渡した地図を確認しながら、学校周辺へ出発しました。
今回は「北チーム」と「南チーム」に分かれて探検を行いました。 北チームは、茶畑や神社、クリーンセンターなどを発見。自然が豊かで、広々とした景色が広がっていました。 一方、南チームは、角川ミュージアムやコンビニ、公園など、多くの建物を発見。人々の生活や文化を感じられるエリアでした。

 探検を終えた子どもたちからは、

「北と南で全然ちがう!」「なんでこんなに違うんだろう?」 という声が自然と上がります。大切な気づきを得た子どもたちですが、3年生の社会は“観察”だけでは終わりません。

「なぜ?」を考える探究へ

教室に戻った子どもたちは、まず地図に発見したものを書き込んでいきました。
しかし、「公園を毎回絵で描くの大変!」「神社も畑も全部描くの?」という困りごとが出てきます。そこで登場したのが、「地図記号」です。子どもたちは、地図記号を使うことで、多くの情報を“誰にでもわかりやすく、正確に”伝えることができるということを学びます。

「所沢市には、なぜ畑が多いの?」

ここで、子どもたちに新たな問いが投げかけられました。
「所沢市には、なぜ畑や建物が多いのだろう?」

子どもたちはまず、自分たちなりの“仮説”を立てます。
「人が多いから?」 「昔から畑があったから?」 「土地が広いからかな?」
自分なりの予想を立ててから調べることで、学びは“受け身”ではなく、“自分で考える探究”へと変わっていきます。


さてここからは、現在進行形で行っている社会の授業と、これからの授業の進め方についてお話しします。

 

所沢市に畑が多い理由を考える上で、長野県と所沢市の航空写真を比較します。
すると、長野県にはたくさんの山岳地帯があり、所沢は平らであることに子どもたちは気がつくはずです。ここから、所沢市の大きな特徴である「平地が多い」という地形の発見に、子どもたちはたどり着きます。
 

さらに、「山が多い場所に畑は作りやすい?」「建物は建てやすい?」
そんな問いを通して、
・平地は畑を作りやすい

 ・建物を建てやすい
・人が暮らしやすい
ということが少しずつつながってくるのです。

 

最後は「所沢市の魅力」を発信!

学習の最後には、探究した内容を活かして「所沢市の魅力」を自分たちで発信する活動を行います。しかし平地で、建物や畑が多いまちは、他にもあります。
この最後の活動では、角川ミュージアム、トトロの森や航空発祥の地など、子どもたちは所沢ならではの魅力を探究します。その魅力は、ただ調べて終わりではありません。

「どうすれば魅力が伝わるかな?」「どんな伝え方がいいかな?」 と考えながら、
・CM形式
・プレゼンテーション
・ポスター制作
など、自分に合った方法で発信をし、Action(行動)に移していくのです。
社会科の学習を通して、子どもたちは単に知識を覚えるだけではありません。
「なぜ?」を考え、 地域の特徴を探究し、自分の言葉で発信する。
開智所沢小学校の社会科では、そんな“生きた学び”を大切にしています。