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風の音づれ Vol.159 「命のバトンを繋ぐ:3代目のカブトムシと触れ合う子どもたち」

 開校の年に所沢市内で採集したカブトムシから始まった「命のバトン」が、今年も見事に繋がりました。大切に飼育を続け、産卵と羽化のサイクルを繰り返すこと3年。この5月末についに羽化した「3代目」の個体たちを、いま子どもたちは実際に手に取り、じっくりと観察しながらその命の鼓動を肌で感じています。

 今年度のカブトムシたちの成長には、本校ならではの循環の物語があります。幼虫が育つ土床には、児童や保護者の皆様が協力して集めてくださった落ち葉に米ぬかを混ぜて作った「自家製堆肥」を使用しました。地域の資源を活かした栄養たっぷりの環境で育ったカブトムシたちは、例年に負けないほど大きく、生命力に満ちあふれています。

「うわぁ、力強い!」「ツノがかっこいい!」

休み時間の飼育コーナーからは、子どもたちの歓声が聞こえてきます。手のひらの上で動く立派な姿を間近で見つめ、細部まで観察する子どもたちの目は輝いており、まさにカブトムシたちが「生きた教材」として豊かな学びを届けてくれています。

 私たちの学校が位置する所沢市には、今も豊かな雑木林が息づいています。学校で3代目のカブトムシに直接触れて学んだ「命の不思議」や感動は、絶好の「探究の入り口」です。

  日中の散歩などで樹液の出ているクヌギやコナラを見つけたら、今度はぜひ、地域の自然という広大なフィールドへも一歩を踏み出してみてください。夏休みの早朝や夕方に訪ねれば、野生の甲虫たちとの素晴らしい出会いが待っているかもしれません。学校でのリアルな体験が家庭や地域の自然へと繋がることで、子どもたちの学びはより豊かに深化していくはずです。