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風の音づれ Vol.142 休み時間が語る、異学年経験の財産

休み時間の教室をのぞくと、そこには一見すると「ただの休み時間」が広がっています。
百人一首に夢中になる姿、机を囲んで笑い合う姿。どれも日常のワンシーンです。

しかし、この何気ない場面には、6年生ならではの育ちが表れています。
写真に写る子どもたちは、男女の垣根をあまり意識せず、自然に同じ場を共有し、同じ話題で盛り上がっています。高学年になると、どうしても同性同士でまとまりやすくなる時期でもあります。それでも、ここでは「誰と過ごすか」が性別で決まるのではなく、「何をしたいか」「誰と一緒だと楽しいか」で関係がつながっていきます。

その背景にあるのが、本校の「ホーム」の経験です。
1年生から5年生までの異学年で過ごしてきた時間は、「年齢も性別も違う相手と関わること」を特別なことにしません。相手に合わせて言葉を選んだり、必要に応じて役割を変えたり、そうした力が日々の積み重ねとして育ち、6年生になった今の自然な関わりにつながっています。

百人一首に集中する時間も、雑談で笑い合う時間も、どちらも大切な学びの場です。
遊びや会話の中で、互いを認め、安心して自分の考えを表現できる関係ができていく。そんな「つながる力」が、これから先の学びや挑戦の土台になっていくことを、休み時間の風景が教えてくれます。