風の音づれ Vol.91 年に一度のフィールドワークを通してものづくりを考える
10月17日から19日、4年生がフィールドワークに行ってきました。フィールドワークは1年生から5年生まで各学年で実施する宿泊学習です。1年間を通して探究する項目と関連づけて、学年ごとにさまざまな場所へ行きます。1,2年生は一泊、3,4,5年生は二泊を友だちと過ごします。
4年生は長野県諏訪市に行きました。
年間を通して探究する「人々のつながりがものづくりを支えている」について、縄文時代から近代までを通して学びます。縄文時代の遺跡や弥生の土器、生糸、時計やプロジェクターなど、さまざまなものづくりについて学ぶことで自分たちの生活やそれにかかわる人々とのつながりを考えます。
縄文時代については、黒曜石が本来ないはずの場所で出土していることから、ムラ間で黒曜石のやりとりがされていたことを知りました。写真は子どもたちが作った土鈴です。粘土から形を作って、縄文土器のように縄模様を入れました。生糸は特に明治時代、大切な輸出品だったそうです。日本の生糸は質がよく、大変人気があったといいます。時計、プロジェクターは日本ならではの緻密な製法で、日本をさらに発展させたと聞きました。このように、日本のものづくりが人々をつないできたことを考えることができる3日間でした。
蚕糸工場での糸とり体験では、子どもたちが自分の手で糸を巻きとりました。江戸時代から使われている牛首(うしくび)という道具と、明治時代からの座繰(ざぐり)を使い比べて、時代とともに変化してきた道具を知りました。左手で糸をまとめて、右手で巻きとるという一連の作業をいかに効率よくできるのか試行錯誤されてきた歴史を、現物に触れて感じることができました。
子どもたちの顔を見ていると、青空の下で食べるごはんをとても楽しんでいるようでした。自然公園の中ではとんぼがたくさん飛び交っていて、都会とはまた違った自然の形を目にすることができました。
ホテルでは、子どもたちにとってあまり経験のない薬湯にもつかることができ、漢方やハーブの香りを楽しみました。ごはんはどれもおいしく、毎食お鍋がついていたことに驚きました。他の宿泊客の方がいらっしゃる中で、自分たちがどのような態度であるべきかを考えることができました。
友だちと過ごす部屋もとても充実していたようです。自分たちでふとんを用意し、片付け、自己管理スキルを高めました。
フィールドワークの様子や学校生活についてもっと知りたい方は、ぜひ11月2日(土)の学校説明会にご参加ください。
詳細は以下のボタンからご確認ください。