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風の音づれ Vol.133 2年生探究学習

 2年生の探究学習では、子どもたちが大好きなザリガニをテーマに、知識の習得だけでは終わらない「命の尊さ」を考える道徳の授業を行いました。2年生は、学校の近くを流れる東川で捕まえたアメリカザリガニを教室で飼っています。最近子どもたちは、アメリカザリガニが日本の在来種を脅かす存在であることを知りました。

 

「日本の生き物を守るためには、仕方ないと思う…」

 「でも、ザリガニだって好きで日本に来たわけじゃない。命は大切だから、守る方法を考えたい!」

「だけど、法律で増やしちゃいけないなら、やっぱり最後はいなくなっちゃうのかな…」

 

授業中の白熱した話し合いの末、子どもたちは「難しい問題だけれど、まずは自分たちの目の前にいるこのザリガニの命を大切にしよう」という、結論にたどり着きました。この経験を通して、子どもたちは自分たちが飼っているザリガニへの愛情を一層深め、命に対する責任感を心に刻んだことでしょう。

 

ザリガニから始まった学びは、そこで終わりません。子どもたちの探究心は、現在、身の回りの「外来植物」へと広がっています。タブレットの図鑑アプリを片手に、「え、これも外来種なの!」「こんなにたくさんあるんだ!」と、驚きの声を上げながら、子どもたちは新たな学びの世界に夢中になっています。