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風の音づれ Vol.128 6年生地層づくり

6年生の理科では「地層づくり」の実験を行いました。大きな水槽の中に、赤や黄色など色付きの砂を少しずつ流し込んでいくと、やがて水槽の底には何層かのきれいなしま模様が現れます。

 

砂の粒の大きさや重さの違いによって沈む速さが変わり、自然に層ができていく様子を目の前で観察することができました。その後の振り返りでは、なぜ砂が層状に重なっていくのか、粒の大きさや水の流れの強さとの関係などについて考察し、自分たちの言葉でまとめました。

 

もちろん、実際の地層はこのように短時間でできるものではありません。雨や川が運ぶ土砂が少しずつ堆積し、長い年月をかけて固まり、私たちが目にする岩や大地を形作っています。私たちが立っている地面の下には、数百万年という気の遠くなるような時間の積み重ねが刻まれているのです。

 

これまで学んできた理科は、植物の成長や電気回路など、比較的短い時間で結果を確かめられる学習が多くありました。しかし、6年生の学習では「地球」や「惑星」といった壮大なスケールを扱い、時間のスパンもぐっと長くなります。

 

特に地層の学習では、数十億年という地球の歴史を背景にした大きな時間の流れを意識できる点が特徴であり、同時に難しいところでもあります。子どもたちは実験を通して、悠久の歴史に思いをはせながら、理科の世界がさらに広がることを実感しているように見えました。