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風の音づれ Vol.120 2年生 郵便局開局~身近な仕事を学び、つくりあげた学びのカタチ~ 

 2年生の探究の授業では、「身近な仕事」に目を向け、地域にあるさまざまな働く人たちの姿を学びました。まず取り組んだのは、学校の周りを実際に歩いて調べる「町たんけん」。子どもたちは、普段何気なく通っている道の先に、たくさんの人の仕事があることに驚きの声をあげていました。

 

その中で、子どもたち自身が「自分たちにもできそう!」と感じたのが、「郵便局」のお仕事です。そこから2年生の「学校内郵便局」プロジェクトがスタートしました。

 

まずは、郵便局にはどのような仕事があるのかを調べました。手紙の集配、仕分け、切手の貼付、消印……。たくさんの工程があることを知り、「どうしたら学校でそれができるか」を皆で真剣に話し合いました。

そして、役割分担をしながら、必要な道具や設備を自分たちでつくっていきました。本物そっくりのポストは、実際のポストをじっくり観察してから、段ボールや画用紙を使って細部にまでこだわって制作。仕分け箱も一度試してみたあと、「もっと使いやすくしたい」と意見を出し合って、改良を重ねました。

さらに、切手付きのはがきも子どもたちの手作りです。紙に手描きで切手を描く子もいれば、ロイロノートを活用してオリジナルの切手をデザインする子もいました。それぞれの個性が光る、世界に一つだけのはがきが完成しました。

 

開局が近づくと、2年生は異学年の子どもたちがいる各ホームを訪れ、開局のお知らせを自分たちの言葉で伝えました。少し緊張しながらも、一生懸命伝える姿はとても頼もしく感じられました。

そして迎えた開局日。ポストにはたくさんのはがきが投函され、2年生の「郵便局員さん」たちは、中休みに回収・消印・仕分け・配達と、毎日大忙し!
それでも子どもたちは、「今日は何通あったかな?」「この消印、きれいに押せたよ!」と、誇らしげに話してくれます。

 

自分たちで考え、工夫し、作り上げた「郵便局」プロジェクト。そこには、ただ知識を学ぶだけでは得られない、「実感」と「つながり」、そして「やってみたい!」という意欲が詰まっています。

 これからも2年生は、身近な世界への探究を通じて、大きく成長していきます。ご家庭でも、ぜひお子さまと「郵便局のお仕事」について、話を広げてみてくださいね。