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風の音づれ Vol.114 3年生 茶摘み体験

 5月12日(月)、開智所沢小学校の3年生が、茶摘み体験を行いました。新井園さんの協力のもと、主に3つの活動を行いました。

 

 まず、メインのお茶摘み体験。

新芽の「一芯二葉(いっしんによう)」を摘むことを教えていただき、「茶摘み」を楽しみました。終了時間になっても「まだやりたい!」といった声や、「先生見て!こんなにいっぱい取れたよ!」といった声が溢れかえりました。

 

 後日、新井園の方に「摘んだ茶葉は、天ぷらにすると美味しいよ。」と教えていただいたことから、「昨日、天ぷらにして食べたよ!美味しかった!」と教えてくれた子ども達もいました。新芽の形や枚数に注目して選ぶことは、意外と頭を使いましたが、子ども達が夢中になっている姿を見て、私自身もとても楽しかったです。

 

 このように、友達と「手触り」などの触覚を用いた体験だけでなく、家族と一緒に天ぷらを食べ、味覚を用いた体験ができたことで、子ども達にとって大切な思い出のひとときとなったことと思います。

 茶刈り機の「ごろ」にも乗らせていただきました。素敵な笑顔です!本体はすごく重くて、大変危険なんだそうです。このような機械を慎重に扱い、茶葉を大切に刈ってくれる人がいるからこそ、私たちは美味しいお茶を飲むことができるのですね。

 

 昔はすべて手作業で茶葉を取っていたそうですが、このような茶刈り機が文明によって発明されたことも、人々の努力の結晶が背景に伺えます。

 続いて工場見学です。「蒸し機→粗揉機→揉捻機→中揉機→精揉機→乾燥機」の順に、手順とその役割を説明してくださいました。多くの機械を用いて、茶葉の水分を蒸発させ、水分量を均一にさせていることを学びました。これを手作業でやっていたとは、驚きですね。

 

最後に、先ほど少し触れました「手揉み体験」をさせていただきました。昔は機械がなく、すべて手作業だったため、熟練の職人が長時間かけて丁寧に揉むことで、茶葉の香りや味を引き出していたそうです。「手が緑になるまでやってください。」とのことだったので、みんなの手が緑色に!手のひらをたくさん見せてくれました。

 

 「揉んで→電子レンジで40秒温めて→また揉んで…」の繰り返しでした。40秒をみんなで声を合わせて数えていたのが印象的でした!

 さあ、学校に帰ってきました。「探究」の授業の様子を少しだけ、お届けします。こちらは、いただいたパンフレット冊子。さっそく中身をチェックしている児童が多数。これを見ながら、自分なりに学んだことをまとめているようです。

 

 実際に体験を通して学んだこと、感じたことを表現してアウトプットに繋げることが大切ですよね。探究サイクルの1つでもあります。

実物を見たからこそ、新たな疑問(Question)が出てきたり、次の行動(Action)へ繋がったりします。

 

 ぜひ、子どもたちには、五感をフルに用いて、いろんなことに触れ、興味を抱いてほしいなと思います。