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風の音づれ Vol.80 埼玉県平和資料館(ピースミュージアム)の方にお越しいただきました!

6月26日に4年生が戦争と平和について学習しました。

お招きしたのは埼玉県平和資料館(ピースミュージアム)の職員の方。

”ピースキャラバン”という出前授業です。
4年生が国語の授業で学習する「一つの花」という作品で戦争について学んだばかりでした。

ホールに入るとびっくり。

舞台前にはたくさんの見たこともない資料が並んでいます。

服だったり何かが書いてある日本国旗、ぼろぼろのずきんによくわからない鉄の棒…

子どもたちは興味津々です。

「あれなんだろうね」「ゆみこ(「一つの花」に登場する少女)が着ていたやつに似ているね」そんな声が子どもたちのなかから上がります。

職員の方のお話が始まりました。

「一つの花」がいつの時代について書かれたお話なのかを知ります。

それはおよそ80年前。日本がアメリカと戦争をしていた時代でした。

真珠湾攻撃、東京大空襲、広島の原子爆弾投下、本当に現実なのかと疑ってしまうような悲しい写真を目にします。

この戦争で亡くなった方は約310万人、けがをした人はもっといる。そしてその人たちにも家族がいたことを考えさせられます。

「一つの花」に登場する挿絵を用いながら説明をいただきます。

「あ、この絵見た!」子どもたちは最近見たばかりの絵と現実に起こった写真を徐々にリンクさせていきます。

出征していく兵隊さんを見送る人々、胸が苦しくなります。

「お国のために」その言葉の重さを子どもたちなりに感じ取っている様子が見られました。

初めはなにかわからなかった鉄の棒、それは焼夷弾でした。

実際に戦争で使われたものです。

”兵器”にふれた子どもたちは、私には想像しきれないほどたくさんのことを考えたのでしょう。

そして、私たちの大切な場所、東所沢にも空襲があったことを知ります。

熊谷は終戦前日に空襲を受けました。日本に落とされた最後の焼夷弾だったそうです。

 

そのあとには実際の資料にふれさせていただくことができました。

国民服と兵隊さんの服の分厚さの違い、当時のごはん、千人針に込められた思い…

いろいろな資料から戦争の残酷さ、当時の苦しい暮らしについて考えました。

子どもたち代表のあいさつでは、「戦争についてもう一度考えたい」という今後への展望も見られました。

今回の授業が、子どもたちの人生の中で大きな経験になることを願うばかりです。